結婚相談所を始めたきっかけを教えてください。

掛札（敬称略。以下、同）

元々、仕事に興味があり、ある時都営新宿線の電車で仲人募集の広告を見てこの仕事を知りました。

ただ息子が高校生だったので、息子の大学入学まで見届けてから12年前に結婚相談所を始めたんです。

始められてからはいかがでした？

掛札

就職したことがなく、趣味の延長で始めたのでこんなに長く続くとは思いませんでした。

開業してから最初の2年間は、徹底的に研修してもらいました。

自分の会員のマナー教育や人間として当たり前のことをしっかり教えていただきました。

結婚相談所は向いていた、ということですね？

掛札

そうですね。私は、子どもが幼稚園の時から大学卒業まで、役員をしていたんです。

これは本当に楽しかったんですが、同時に顔も広くなり、

よく縁談の相談もされていたので、興味はありました。

また母親が呉服屋・貴金属屋で成功していたので、母親譲りの商売気質で、

働くことは向いているのかも知れません。

結婚相談所を経営する上でのこだわりを教えてください。

掛札

関わった以上全員成婚させたいと考えています。難しいことではないです。

一つ大事なことは、会員様自身が自分を知っていらっしゃるかどうかです。

私達の役目は自分を知っていただくことなんです。

心理学を通じてお話しするのですが、

異性が苦手な人も最初の面談で話すと変わります。

また活動を通して変わっていくことで成婚につながっていきますね。

会員様がなにか具体的に変わられたエピソードはありますか？

掛札

お兄様が優秀で引け目を感じていらっしゃる男性がいらっしゃいました。

とにかく自分に自信がなく消極的な方でした。

毎回お見合い前に面談をして、自信をつけてもらってから、

お見合いに望んでいただくことで、少しづつ積極的になっていきました。

その後見事成婚されましたね。

消極的な方、自分に自信がない方をサポートする際に心がけていることはありますか？

掛札

信頼関係ですね。やはり、自分を知っていただく為には、

なんでも話し合える関係であることが大事です。そうでないと私のアドバイスも耳に入りませんし。

会員様の相談にいつでも乗れるように24時間電話にでるようにしています。

明け方に電話がかかってきたこともありますよ。

それは会員様にとっても心強いですね。その他成婚にむけてのこだわりはありますか？

掛札

結婚相談所同士の信頼関係も重要なので、なるべくレスポンスを早くするように心掛けています。

結婚相談所というお仕事はどうですか？

掛札

楽しいです。自分でもここまで向いているとは思いませんでした。

小さい頃から大所帯で暮らしていて人の出入りが激しかったので、

人と会うのが好きになったのも向いている理由だと思います。

掛札さんにとって結婚とは？

掛札

一言で言うと、縁ですね。共同で築きあげていくことです。

また子どもを育てることも自分の成長につながります。

最後に結婚相談所を探していらっしゃる方にメッセージをお願いします。

掛札

相談所をしっかり選んでください。うまい宣伝文句につられるのではなく、

しっかり会って話して、自分に合う人なのかどうか判断してください。